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11/30/2020

霜月 11月

今年はやはり暖かいようで、11月の下旬になっても家では蚊が弱々しく飛んでいました。こんなことは今までなかったような気がします。

最近、我が家では恐竜がちょっとしたブームで、今月は群馬県神流町にある神流町恐竜センターに行きました。
結構リアルな恐竜が何体か登場するライブシアターはなかなか迫力があったし、充実した化石の展示の中で、格闘したまま化石になってしまったという二体の恐竜がとても興味深かったです。なんとこれ、格闘中に急な砂嵐に遭ったらしく、まるで瞬間冷凍されたかのような形で化石になっているのです。本当に不思議な化石でじっくり見入ってしまいました。


もともと神流町という山の中に恐竜センターが開館したきっかけは、この町で恐竜の足跡の化石が発見されたからだそうです。それがどれ程のものかよく分かっていなかったので、帰り道にちょっと寄ってみるかと軽い気持ちでその化石を見に行ってみたら、その日一番の感激がそこにありました。
それは不自然なくぼみが幾つかある崖で、元々は砂浜だったようですが、長い年月をかけ化石になり隆起し、昭和28年の道路工事によって人の目に触れることになったそうです。言葉で表すのが難しくてもどかしいのですが、神秘というかロマンというか、色々な感情で胸がいっぱいになりました。

感激といえば、信州上田で訪れた安楽寺にある八角三重塔もそうでした。今回は二度目の訪問だったので初めての時の方が感激が大きかったのは否めないのですが、本当に隙のない美しい三重塔だなあと改めて思いました。単純に考えても木を八角に組むのは難易度が高そうだし、しかも屋根は直線でなく微妙にカーブを描いていていて造形的にも素晴らしく、今後何度でも見たいと思わせてくれました。

八角というのは何か落ち着くというか、バランスの取れた形で、私自身は八角皿を好んで制作し続けています。これが六角や十角では話が少し違うのです。八角三重塔を作った人たちはどのような思い、考えがあって形を八角にしたのかとても知りたいところです。